今回は患者様から多くいただくセルフケアに関してのご質問にお答えいたします。
いくつかに分けてご紹介します。
普段歯磨き粉を使っていません。使うべきですか?
患者様のお口の中の状況によって変わりますが、歯周組織の状態が健康で、歯もしっかり磨けている場合は使用しなくても問題はありません。
ですが、お口の中の状態は日々変化します。
その時の状態に合わせて必要な薬用成分が入っている歯磨き粉を使うといいと思います。
そのため、定期的にお口の中の検査を受け、判断することをおすすめします。
知覚過敏があります。セルフケアで注意するべきことはありますか?
歯磨きの時間が長い方は、歯ブラシによる摩擦で歯肉に負担がかかり歯肉退縮を起こしていることが考えられます。
歯肉が下がり歯根が露出すると、知覚過敏が起きることが多いので、歯磨きの時間を短くしていきましょう。
歯磨きの時間が長くなくても、歯ブラシを操作する力が強すぎる場合、同じことが起こります。
ブラシ圧が強すぎる方は、弱められるよう意識をしたり、歯ブラシの毛先の硬さを工夫してみましょう。
【正しいブラシ圧】
ブラシ圧は150~250gが良いとされています。
歯にブラシを当てて、毛先が広がらない程度です。
他にも歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)の正しい操作ができていないと歯肉退縮を起こす原因になります。
食いしばりや歯ぎしりでも、歯肉退縮が起こり、知覚過敏の症状が出る方がいます。
その場合は、マウスピースをはめて、歯にかかる力を軽減させてあげる必要があります。
”しみる”という症状は、知覚過敏以外にも様々な理由で現れます。
まずは、その症状が出ている原因を見つけていきましょう。