静脈内鎮静法は、点滴でお薬を投与し、リラックスした状態で歯科治療を受ける方法です。
歯科治療以外にも、内視鏡検査やその他の治療の際にも多く併用されています。
具体的にはどのような状態になるのですか?
まどろんだ状態や眠っている状態になります。
患者様の感覚としては、点滴投与後眠くなり、目が覚めたら処置が終わっています。
静脈内鎮静法では、完全に意識がなくなる訳ではなく、処置中術者側からの問いかけには反応していただいています。
お薬の効果により、処置中の記憶はほとんどありません。
全身麻酔とは何が違うのですか?
【静脈内鎮静法】
・まどろんだ感じ
・自発呼吸
・麻酔からの回復が早く、入院の必要がない
【全身麻酔】
・完全に意識がなくなる
・気管内挿管を行い人工呼吸が必要
・麻酔からの回復時間は長くかかり、基本的には入院が必要
静脈内鎮静法に使用する薬剤は、代謝が早く、長時間投与しても回復が早い特徴があります。
また、処置後の悪心・嘔吐の発生頻度が低いので、不快感も少ないです。
全身麻酔の場合、覚醒時~術後数日間はむかつき・吐き気・嘔吐が起こることがあります。
その発生頻度は3人に1人程度です。