CAD/CAM システムとは
コンピューターを用いて設計や生産を行う技術です。
近年歯科医療でも使われるようになり、治療や技工作業の効率化が図られています。
歯科治療におけるCAD/CAMとは、歯に装着する被せ物をCAD/CAMシステムを用いて 設計・作製する技術を指します。
CAD/CAMを利用した歯科治療の流れ
歯科用CAD/CAM システムを用いた白い被せ物であるハイブリッドレジン冠(CAD/CAM冠)が、2014年より、保険適用となりました。
歯を削ったあと歯型を取り、石膏模型に起こしたものから、技工所でCAD/CAM冠を製作します。
製作には5日ほどかかります。
削り出された被せ物は、歯科医師により患者様の歯にセットされます。
CAD/CAM冠のメリット
この被せ物は保険適応でレジン(プラスチック)とセラミックを合わせたハイブリッドレジンと呼ばれる白い素材で作るので、費用を抑えることができ、周囲の歯の色に合ったものを入れることができます。
金属を一切使用しないので金属アレルギーの心配もなく、体に負担の少ない素材です。
CAD/CAM冠のデメリット
CAD/CAM冠は保険診療の制度上、すべての歯に適用できるものではないので注意が必要です。
保険適用外のオールセラミック冠に比べると、強度や色調の正確性は劣ります。
しかし条件を満たしているケースであれば、銀歯をCAD/CAM冠に交換することをおすすめします。